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我が家のカメ達の話題に、チラ裏を多分に織り交ぜてお送りします
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今日はキバラガメの思い出でも語ろうか。

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カメを初めて飼う時、初心者が食い付くのは
圧倒的にミドリガメ(ミシシッピアカミミ)。飼育に慣れて来ると、ステップアップしたくなるのが人情。ミドリガメと少し違うカメを飼ってみたくなる。そういう客層が、キバラガメの需要の大半を占めていると思う。実際のところ、ある程度キャリアを積んだ愛好家が、敢えて飼おうとするカメではないだろう。パステル品種などはともかくとして。

個人的にキバラガメの存在を知ったのは小学生の頃、小学館の両生・爬虫類図鑑を見て。その図鑑で初めて存在を知ったカメが沢山いたけど、その中で妙にキバラガメが印象に残った。他に例えようのないエキゾチックな色彩に惹かれた。ミシシッピアカミミガメと亜種関係にあるのに、何でこんなに色も模様も違うのか?何でこいつだけ他の亜種のような赤耳模様がないのか?不思議でしようがなかった。

当時(1980年代後半)はまだネットもなく、近所に動物園とか、エキゾチックアニマルに強いペットショップでもない限り、外国産の動物を間近で見る機会は少なかったと思う。図書館で見つけた古い飼育本によれば、昔はアカミミガメに混じってキバラガメ(やその他のスライダー類、ニシキガメ等)のベビーが売られていたといい、チョビ少年の心を駆り立てた。地元のペットショップや縁日のミドリガメすくいで、他のカメが混じってないか必死で探したけど、この頃はもうミシシッピアカミミ以外のカメは完全に選り分けられていた。探せど探せど見つからないキバラガメ。もっと早く生まれたかった・・・と思うと同時に、何時かキバラガメの実物をこの目で見たいと思った。

中学生の時、偶然探し当てた爬虫類専門店(カメランドヒグチ)を初めて訪れた。その時、店内の水槽にいたのだ。立派なキバラガメのメスが。樋口守さんの著書『ミドリガメの飼い方』に載ってる写真の個体。初めて見るキバラガメはとても立派で、それまでスライダーというとアカミミガメしか見た事がなかったのもあり、震えるほど感激した。ていうか震えた。恐らく、それが亜成体やオスだったら、さほど衝撃はなかったと思う。初めて見るキバラが見事なフルアダルトのメスだった事、電車賃をかけて店までやって来た事、それまでなかなか実物に巡り会えなかった事など、様々な要因が重なってか、強烈な第一印象を植え付けられた。同じ水槽にいた、もっと大きいオオヤマガメが完全に霞んだもんな(普通の人なら、巨大なオオヤマの方に目が行ったと思う)。

あれと同じようなキバラガメのメスが欲しい!その日以来、キバラのメス探しが始まった。当時輸入されていたスライダー類のベビーはTDSオスの可能性が高く、怖くて手を出せなかった。出来ればメス確定の個体が欲しい。しかし、売られているベビーの大半は性別が判る前に売れてしまう。高校3年間、ペットショップに行く時は常にキバラメスへのアンテナを張っていたけど、残念ながら縁はなかった。

何時の間にかチョビ少年も花の大学生になったけど、相変わらずこの趣味は続けていた。ある日訪れた観賞魚店。5~6cmくらいに育ったキバラガメが数匹売られていた。(おっ、キバラだ。売れ残って大きくなってんな。爬虫類専門店じゃないから売れないのかな。まあ、これもどうせオス・・・あれ?何だか尾が細くない?え?ま、まさか、メスですか!?うそ~ん!!!)

手に取って見せて貰う。何度見ても、明らかに尾が細い。100%断言はできないものの、99%メスっぽい。それまでオスばかり飽きるほど見て来たんで、違いは一目瞭然だった。震えた。買った。遂に念願のキバラメスを手に入れた。こんなに遠回りしないで買えた人も中にはいるんだろうけど、自分の場合は本当に苦労した。ヒグチで初めて見てから実に6年。自分ほどキバラガメのメスを欲しがった人も、そしてその入手に苦労した人も、そうはいないと思う。捨てられて野生化すらしている昨今では、共感して貰うのはちょっと難しいかな。

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そんなこんなでまあ、何の変哲もないこのキバラガメだけど、必要以上に思い入れのある個体だったりする。腹の模様からも判る通り、厳密にはミシシッピアカミミの血が混じった”レッドチークスライダー”というやつですな。まあ、繁殖させる予定もないし、13年も飼ってたらもはやどうでもいい事だな。

長くこの趣味をやってると、色々な壁に突き当たる。全部止めちゃおうか・・・と思う事もある。そんな時には思い出そうじゃないか。カメランドヒグチで初めてキバラガメを見た、あの日の気持ちを。

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1978(昭和53)年生まれ。1.7m級の♂。爬虫類や魚が好きです。末端の一愛好家として色々と書いて行きたいです。
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