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我が家のカメ達の話題に、チラ裏を多分に織り交ぜてお送りします
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千石正一氏が亡くなられた。

私が高校生の頃くらいまでは、爬虫類専門の雑誌などなかった。観賞魚雑誌の中の、ごく数ページの爬虫類の記事の為に金を払った事も多々ある。で、そういった爬虫類や両生類記事の執筆者は、9割がた千石氏だった。たまに他の人が書く事はあっても、その多くは文体も内容も千石氏を踏襲していたように見受けられた。趣味としての爬虫類の世界を切り拓いて来た、偉大なパイオニアの1人でしょう。傍から見ていて痛々しいほどの現実主義者でありつつ、一介の動物好きとしての童心も忘れない、稀有なバランス感覚の持ち主だったと思う。テレビ出演する際なども、言葉に筋が通っていてブレなかったね。

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氏の著書の1つ、爬虫両生類飼育図鑑(マリン企画、1991)。私が今までの人生で一番読み返した本。現在の私は、総論的な本はあまり好きではない(幅広く扱うが故に、薄っぺらく感じられるから)。それでも総論的な飼育書を1冊選ぶなら、これ。多感な時期に影響を受けた思い出補正もあるとは思うけど、爬虫類全般を扱った書籍で、これより密度の濃いものが他に思い浮かばない。

まだまだ活躍して欲しかった。合掌。
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無題
彼は見た目のインパクトもありましたが、チョビさんが書かれてるように超現実的に自然環境と生物について対峙していましたね。
彼は爬虫類を広く世に広めましたが、一方ハーペトロジーという雑誌で爬虫類は飼うなという彼の言葉はある意味彼の生の声だっただろうし、イグアナ撲滅プロジェクトをテレビでやってた時は世に衝撃を与えたでしょう。
結局、ハープタイルとは自然観察であって、自然を保護するのとは反対の方向に行く可能性のあるペット化は根本的に勧めてなかった。
とはいえ、チョビさんがご紹介されている本は爬虫類飼育の楽しみを満足させるひとつの指南書であったと思います。
わたしが世界中の毒蛇を飼育していたころはこの本もだいぶお世話になりましたし、事あるごとにあの本にあの生物は掲載されてたっけ?と本棚から本書を引っ張り出したりしました。
彼に代わる若いニュータイプの爬虫類研究者が今後の爬虫類世界を上手い方向へ導いてくれるよう、まずはその登場を切に願うばかりです。
suisou URL 2012/02/10(Fri)14:59:08 編集
無題
ご冥福をお祈りします。

千石 氏の訃報に接し、私、同書を読み返していました。

カメの飼育のページの頭にある
「カメは必ずしも、丈夫で長生き、という渥 美 清 的な動物ではないのだ。」

時代が流れて、この比えが伝わらない面もあるのだけれども、読み手の気持ちをつかみ、そして結論を印象強くさせる、凄い人です。
(当時のAL誌のノリに合わせていた面も感じる)

この年代でも、カメが飼育向きではないのは書かれていたし、純娯楽の総合本であれば、先に載せそうなカメの飼育が末尾にあるのも、中々味があります。

そんな事を判っていても、飼育をしている自分がいるわけですが、飼いにくい中でも、飼育向きの種を見つけ、カメの生き様が感じられる種を繁殖していけたら。野生からの収奪が少なく、長距離移動もなく、粗放的よりは管理されたものならば、また違うでしょうし。

表紙のヒョウモントカゲモドキ、人の生活に取り込まれた爬虫類に。

古い内容もあるだろうが、千石 氏の連載記事を、
まとめて読みたい…現在、電子書籍化が盛んですし。(真面目に、MPJ&緑書房に要望しようかと)フィールド関連の記事は一般の方の目に触れる価値も感じます。

<追伸>ホオアカドロガメ、産卵しました。
かんば~らんど 2012/02/10(Fri)21:34:55 編集
無題
>suisouさん
suisouさんもやっぱりこれを読んでますね。毒蛇やワニまで扱われてる辺り、今となっては時代を感じますね。氏がテレビで『毒さえなければ一番飼いたいのはライノセラスアダー』と言ってたのを思い出します。

近年の千石氏は飼育に否定的な発言が目立ってましたよね。一部の爬虫類・両生類においては、氏の想像を超えるほどペットとして定着した面もあると思いますし、それによって氏の想いも多少なりとも報われていたと思いたいです。

私はあまりテレビを見ないのですけど、芸能人に混じって、その道の良心的な玄人がいると救われますよね。良い意味でのタレントの登場に期待したいですね。
チョビ 2012/02/12(Sun)04:17:06 編集
無題
>かんば~らんどさん
何といっても、読ませ方が絶妙でしたよね。堅苦しいだけで面白くなかったら、私もそんなに読み返さなかったでしょう。多感な時期にあった当時の私には、氏のユーモアが愉快で、また力強い表現が頼もしくもありました。

『そんな事を判っていても~』のくだりは、そのまま千石氏の想いだと思いますよ。趣味として好きでなければ、氏のモチベーションもきっと続かなかったのでは。

氏の過去のフィールド記事、このまま埋もれさせるのは惜しいですよね。現地住人との触れ合い等、読み物としても面白いですし。全部まとめて出版されないかな・・・。

ホオアカ産卵おめです♪・・・そういえば、うちのホオアカまだ紹介してないや(汗) 後日改めて。
チョビ 2012/02/12(Sun)04:19:20 編集
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自己紹介:
1978(昭和53)年生まれ。1.7m級の♂。爬虫類や魚が好きです。末端の一愛好家として色々と書いて行きたいです。
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