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我が家のカメ達の話題に、チラ裏を多分に織り交ぜてお送りします
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ふと思い出した昔の記憶。

高2の夏、家族で旅行に出掛けた。何日間か滞在した旅先で、たまに自分だけ単独行動させて貰って、1人で姫路水族館に行ったりした。

丁度良い機会だからと、滞在先からそう遠くない場所にあった、有名な爬虫類専門店に行く事にした。住所を予め調べておいて、電車と自分の足を駆使して、宿泊先のホテルから結構な時間を掛けてその店に向かったんだ。

炎天下を歩いてやっと到着。胸をときめかせて入ろうとした瞬間、目に飛び込んで来たプレート。

『18歳以下の入店お断り』

当時17歳のチョビ青年、唖然呆然。文字通り絶句した。やり切れない思いで帰路に就いた。その店は観賞魚雑誌に毎月のように広告を出してたけど、どの広告を見ても、そんな断り書きは一切書いてなかった。店先まで行かないと分からないなんて酷過ぎる。高校生がどんな思いで数千円の電車賃を捻出したと思ってるんだ。自分以外にも、同じように涙を飲んだ人が少なからずいると思う。自分が大人になったらこの店にはビタ一文落とすまいと心に誓った。

大学生になった頃、そことは別に、15歳未満お断りの店に行った事があった(ここは数年前に閉店した)。それも店先まで行って初めて分かった事で、広告には一切記されていなかった。店長曰く『自分で責任持てない子供には売らない』という事だった。店長の言う事も理解出来るし、成人した自分には既に関係ないし、その時はもう深く考えなかった。けど、今改めて考えると、やっぱり理不尽だと思う。年齢制限じゃなくて、それを明記しない事が。当時はネットも通販も一般的じゃなかった訳で、生体を買おうと思ったら、まずは広告を頼りに店を訪ねるのが基本だった。広告に明記しないのは店のイメージに関わるから?そんな軽薄さであんな仕打ちをされたら、された方は溜まったもんじゃないだろう。

前述の店は今も営業しており、熱烈な信者も多いようだけど、個人的には死ぬまで利用しない。昔の痛みを忘れて、今はその店を利用している人も中にはいると思うけど、俺は忘れないよ。17歳のときめきを踏みにじった、あの仕打ちを忘れてたまるか。広告や店のサイトには今も年齢制限は明記されてないけど、今でも店先まで行かないと分からないなんて事は、流石にないと思いたい。あの店も少しは成長したんだろうか。

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1978(昭和53)年生まれ。1.7m級の♂。爬虫類や魚が好きです。末端の一愛好家として色々と書いて行きたいです。
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